研究課題/領域番号 |
21K20125
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
辺見 英貴 長崎大学, 経済学部, 助教 (80914241)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 従業員の沈黙 / 従業員の発言 / 組織行動 / 場面の切り替え行動 / 業務の効率性 / 質的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
複数場面における沈黙と発言の既存研究は、研究領域のサイロ化のため不十分である。ゆえに、本研究の目的は、職場のケース・スタディを通じて、従業員からマネジャーへ沈黙するか発言するかを場面によって切り替える行動のメカニズムを解明することである。従業員の沈黙とは従業員がマネジャーへアイデアや情報や意見の主張を控える行動であり、発言はこれらを主張することである。本研究の成果として期待されるのは、イノベーションと業務の効率性のジレンマ解消の足がかりとなる知見の提示である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、従業員が上司に対して、沈黙するか発言するかを場面によって切り替える行動のメカニズムを明らかにすることである。本研究の研究実績は4点ある。1点目は、研究論文の執筆を2本行なった。2点目は2件の学会報告がある。3点目は国際交流研究会での発表を実施した。4点目は、学内セミナーでの報告を行なった。以上の成果により、実践において創造性と業務の効率性のジレンマ解消の足がかりとなる提案を学界および実践家に向けて発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、従業員の沈黙や発言における場面の切り替え行動のメカニズムを明らかにした点である。このメカニズムを明らかにすることで、先行研究においてネガティブな影響を及ぼすとされてきた従業員の沈黙行動の異なる影響に焦点をあてることで、組織行動論の分野に理論的な貢献を果たしている。一方で、本研究の社会的意義は、沈黙および発言行動の結果として生じる創造性と効率性のジレンマの解消に向けた提案をした点である。本研究では、学界のみならず、国際研究交流会や学内セミナーを通して、国内外の実践家に向けた研究の意義を伝えた。
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