研究課題/領域番号 |
21K20132
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城大学 (2022-2023) 明治大学 (2021) |
研究代表者 |
豊崎 仁美 茨城大学, 人文社会科学部, 講師 (90913179)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | マネジメント・コントロール / イネーブルコントロール / チーム学習 / 組織パフォーマンス / マネジメント・コントロール・システム / 業績評価システム / イネーブリング・コントロール / PLS-SEM / マネジメントコントロール / 促進 / 目標の困難度 / マネジメントコントロールシステム / イネーブリング / エンパワーメント / パフォーマンス / 人的サービス業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,現場従業員の能力を引き出すマネジメントコントロールシステムを探索することをとおして,我が国における人的サービス業の生産性の向上に貢献することを狙いとしている。質的・量的調査を行い,経営学の促進的組織理論や公式コントロールシステムと非公式コントロールの相互作用に関わる理論的枠組みを用いて考察し,我が国の人的サービス業のためのマネジメントコントロール理論の構築のための基礎的研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は, 現場従業員の能力を引き出すマネジメントコントロールシステムの在り方を探索するために,促進的組織理論を用いて,業績評価システム(PMS)がイネーブリングの形で利用されている場合に,現場レベルのチーム学習行動およびチームの有効性に与える影響を明らかにした。主な発見として,イネーブリングPMSの全体透明性という特性の重要性が示された。自社の戦略の理解や自分の仕事が組織全体の中でどのような位置づけにあるのか,また自分の仕事ぶりが,上流や下流にどのような影響を与えるかといった情報を現場従業員に提供するようにPMSを設計し,活用することが重要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,組織目標を達成するためには,非管理職である現場従業員の動機づけも重要であることが認識されているにもかかわらず,現場従業員を対象とした研究が不足していること,また現場従業員の能力を積極的に活かす可能性があるイネーブリングPMSに着目して研究を進めた。研究が不足しているイネーブリングPMSの現場従業員に対する影響のギャップを埋めることで学術的な貢献を果たした。またどのような情報を現場従業員に提供することが現場のチームのパフォーマンスを高めることにつながるのかに関する知見を提供することで企業実務への貢献を果たした。
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