研究課題/領域番号 |
21K20153
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0107:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 (2022) 東北学院大学 (2021) |
研究代表者 |
イム リョンフン 関西学院大学, 経済学部, 専任講師 (70909217)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 資産価格バブル / 発散的バブル / 発散バブル / 起業家リスク / 株バブル / マネーバブル / 小国開放経済 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバルな金融市場のもとで、なぜ資産価格バブルが発生するのかを明らかにし、その崩壊の被害を明らかにする研究である。特に本研究では、複数の資産にバブルが発生する原因と、それらの複数のバブルの崩壊が及ぼす世界経済への影響を、動学的国際マクロ経済モデルを用いて明らかにすることを目的としている。本研究の一番の特色は、GDPや消費、投資といったマクロ経済変数の成長より、より早く暴騰する複数の資産価格バブルに焦点を当てていることである。
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研究成果の概要 |
本研究では、二つの資産に同時に発散的性質を持つバブルが発生する可能性が存在することを明らかにすることができた。本研究の結果は"Two types of Asset Bubbles in Small Open Economy"としてまとめ、現在ジャーナルに投稿の準備を進めている。また借入制約や生産性の異質性を用いずともバブルが発生し、そのバブルが様々な経済活動を活発的にするのをマクロ経済モデルを構築して明らかにした。この研究成果を"Asset bubbles, entrepreneurial risks, and economic growth"としてまとめ、学術論文に発表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、既存バブルの研究では扱うことのできなかった発散的性質を持つバブルの存在をマクロ経済モデルを用いて明らかにすることができた。発散的バブルとは実体経済の成長より早く成長するバブルのことである。既存の研究で扱われていたバブルは定常的、つまり経済と同じ速度で成長するバブルなので、マクロ経済モデルで発散的バブルを再現することができたことが本研究の学術的意義である。また、発散バブルをマクロ経済モデルで再現できたので、バブルを抑えるにはどのような資産市場に規制を加えればよいのかを明らかにした。つまり、バブルの抑制の方法を明らかにすることができたことが、社会的意義である。
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