研究課題/領域番号 |
21K20248
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0109:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 関西福祉科学大学 (2023) 平安女学院大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
中尾 真也 関西福祉科学大学, 教育学部, 講師 (20907745)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 評価 / 指導と評価の一体化 / 振り返り / 教師の介入 / 質的研究 / 思考の把握 / 振り返りカード / LEADカード / 拡張焦点化分析 / 数学的思考 / 具体例 / 数学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
学習評価に関して、「指導と評価の一体化」の必要性が明示されている一方で、評価の結果が学習者の具体的な学習改善に繋がっていないことが指摘されている。そこで指導と評価の一体化を目指して「振り返り」に着目し、「LEADカード」と銘打った振り返る項目を設定した振り返りカードを開発した。 本研究の目的は、「LEADカード」を用いた実験授業を行い、実践的検討を通して「LEADカード」への教師の介入の在り方、及び「LEADカード」の項目設定の妥当性について検討することである。 本研究目的を達成することによって、学習者の学習意欲の向上や教師の指導改善・評価改善に向けた新たな示唆を得られることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、開発した振り返りカード「LEADカード」への学習者による記述と、教師の「LEADカード」へのコメントを質的に読み取ることで、振り返りの記述への教師の介入の在り方について明らかにしようとするものであるが、本研究では振り返りへの教師の介入を捉えるための枠組みである「拡張焦点化分析」を構築した。また教授学的状況理論の視点から、振り返りへ教師が介入することにより、振り返りそのものが学習環境となり、学習者のアイディアを増やしたり,学習者自身が自分なりの考えをもって方法を説明したり方法の良し悪しを判断しようとしたりするようになることへのアプローチとして有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育において、振り返りが形骸化されていることが課題として指摘されている。例えば、感想を書かせる、振り返りはさせるものの、次時以降の学びに活かされない、振り返りをファイリングするだけ等が振り返りの形骸化にあたる。本研究成果により、振り返りの形骸化の改善に貢献することができると考える。即ち、学習者の振り返りを拡張焦点化分析により分析することで、次時以降の教師の授業改善に繋がったり、学習者の振り返りへの教師の介入により、学習者の思考の促進に繋げることができる。
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