研究課題/領域番号 |
21K20295
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0110:心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
尾崎 拓 関西福祉科学大学, 心理科学部, 講師 (60909406)
|
研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 社会規範 / 社会心理学 / 記述的規範 / 規範 / 項目反応理論 |
研究開始時の研究の概要 |
記述的規範とは、「大勢の他者がやっている」という情報にもとづく社会規範である。記述的規範は行動を変容させる影響をもつことが知られている。一方で、「どのくらいの人= 何%の人」の動向が記述的規範となるかは明らかでない。本研究では、記述的規範の閾値を特定することで、記述的規範の基礎的な性質に関する知見を提供する。
|
研究成果の概要 |
多くの人がやっている行動に「つられて」行動する背景には、記述的規範の影響が想定されている。記述的規範が人間のさまざまな社会的行動に影響を及ぼすことは明らかであったが、その基礎的な性質についてはそれほど明確でなかった。本研究では、新たに開発した心理尺度を用いて、「何%の他者がいる」ことが規範としての影響を生じさせるのか、また記述的規範の影響の受けやすさの個人差を測定することができるのかについて検討した。おおむねそれらの目的は達成され、心理尺度が閾値の推定と個人差の測定に役立つことがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの他者がやっている行動に「つられて」しまうという社会的な現象について、その基礎的な性質を明らかにすることができたことに意義がある。本研究で開発した心理尺度は、記述的規範の閾値を明らかにするだけでなく、記述的規範への感受性の個人差を測定するうえでも役に立つ。また、この心理尺度は、記述的規範の影響を受けやすい人、受けにくい人、それぞれへの有効な行動変容のはたらきかけのための技術を開発する基礎的な材料になることが期待される。
|