研究課題/領域番号 |
21K20386
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
岩橋 くるみ 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員 (60909810)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マグマだまり / 集斑晶 / マグマ混合 / 噴火前駆過程 / 火山噴火 / 火山岩 / マグマ / 結晶 |
研究開始時の研究の概要 |
島弧火山の噴火の前には,しばしば高温のマグマがマグマだまりに貫入する「マグマ混合」が起こっていることが知られている.そのため,マグマ混合のメカニズムを知ることは,島弧火山の噴火のきっかけについて知る上で重要な手がかりをもたらす.そこで本研究では,マグマだまりの欠片であると考えられる集斑晶(結晶の集合)に注目し,集斑晶を構成する鉱物の化学組成分析,組織解析と集斑晶を模した試料による実験を通して,マグマ混合がもたらすマグマだまりの結晶量や化学組成の変化とその時間スケールを見積もる.これにより,マグマ混合がマグマだまりの粘性を変化させて噴火を引き起こす過程に制約を与えることを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では、雲仙火山の有史時代噴火の噴出物中の集斑晶の分析により、高結晶量マグマだまりの数百年スケールでの温度・化学組成変化を明らかにした。また,マグマだまり内には高温マグマの貫入などにより,一時的に温度化学組成不均質が生じることを解明し,この高温領域が噴火の開始条件や噴火様式に影響を及ぼしうることを示した。また、研究を進めるなかで、電子顕微鏡による鉱物中の微量元素組成の分析手法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,火山噴火の発生および推移予測に対して大きく貢献する.本研究で明らかになったマグマだまり内部の不均質および噴火へもたらす影響は、火山噴火の発生と推移をモデル化する上で,重要な手がかりとなる.さらに,本研究で得られたマグマだまり内部の温度・化学組成の時間変化は,今後,過去の噴火の噴出物を使って将来のマグマだまり条件を推定し,発生しうる噴火を予測するための指標となりうる.
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