研究課題/領域番号 |
21K20577
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0601:農芸化学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
中村 文彬 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (10907083)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 天然物化学 / 天然化合物 / 深海生物 / ドレッジ採集 / 海洋天然化合物 |
研究開始時の研究の概要 |
地上と異なる環境に適応した深海性の生物からはユニークな構造や活性を有する二次代謝産物が同定されているが、深海性生物の多くはその採集過程においては破砕されるため、サンプルの確保が難しいこともあり、深海性生物由来の天然化合物の報告例は未だ限られている。本研究では、貴重な深海生物から大量に生じる分類不可能な小断片混合物サンプルを有効利用することを目的として、混合サンプルをまとめて抽出したものから新たな深海性の海洋天然化合物の同定を目指す。
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研究成果の概要 |
地上と異なる環境に適応した深海性の生物からはユニークな構造や活性を有する二次代謝産物が同定されているが、その報告例は未だ限られている。その原因のひとつに、深海生物サンプルの確保が困難であることが挙げられる。深海生物は主にドレッジで採集されるため、採集過程において破砕・小断片化されてしまうことから、大量の分類不能サンプルが未利用資源として生じる。本研究では、貴重な深海生物から大量に生じる分類不可能な小断片混合物サンプルを有効利用することを目的として、混合サンプルをまとめて抽出したものから生物活性天然物化合物の探索研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで未利用資源とされてきた貴重な深海性生物の断片を有効利用することで深海性の海洋生物由来の天然化合物を明らかにできた。近年、天然から十分量の新規生物活性化合物を発見することが難しくなってきていることから、医薬品開発研究においても合成化合物の比重が増大しつつある。しかしながら、現在でも合成品を凌駕した多様な化学骨格を有する天然化合物は依然として重要な医薬品の探索ソースと考えられるため、医薬品候補となる新たな化合物探索を可能とした本研究の意義は大きい。
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