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線維芽細胞増殖因子23を標的とした新規線維症治療戦略の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K20613
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0605:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

三原 大輝  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (70908326)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード線維化 / 肝硬変 / 線維芽細胞増殖因子23 / マトリソーム / 肝臓
研究開始時の研究の概要

FGF23と線維症の関連は数年前から着目され始めたものの大部分は未解明であり、特に肝臓における線維化との関与を示す報告は未だ1つもない。そこで本研究は肝臓におけるFGF23シグナルを担う細胞群の同定、FGF23による肝線維化シグナルの全容の解明、FGF23中和抗体が肝線維症およびその他臓器の線維症モデルマウスの線維化を抑制するか解明することを目的とした。

研究成果の概要

本研究では、線維化に対する新たな治療標的因子として線維芽細胞増殖因子23 (FGF23) に着目した。
四塩化炭素誘発性の肝線維症モデルマウスにおいて、血清中のFGF23が増加することを見出し、肝線維化とFGF23の関連があることを見出した。また、肝線維化は肝星細胞からのコラーゲン産生により進行することから、肝星細胞にFGF23を処置したところ、細胞外マトリクスの構築を促進するマトリソームの産生が増加することが明らかとなった。最後に、FGF23シグナルを阻害するため、FGF受容体阻害薬を肝線維症モデルマウスに投与したところ、肝臓線維化と肝機能の障害が有意に抑制された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

未だに線維化に対する効果的な薬剤が開発されていないことから、新たな線維化治療標的を同定することは社会的にも求められている。その中で、近年線維化の増悪因子として着目され始めたFGF23が肝臓線維化に関連すること、FGF23シグナルの阻害が肝臓線維化を抑制したことを見出したことは、新たな線維化治療戦略の基盤構築の一助となると期待される。

報告書

(2件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2025-05-07  

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