研究課題/領域番号 |
21K20685
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
市木 貴子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30778519)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 飲水抑制 / 肝門脈 / 飲水抑制機構 / in vivo イメージング / 迷走神経 / 飲水 / 節状神経節ニューロン / イメージング / 浸透圧 / 感覚受容 |
研究開始時の研究の概要 |
適切な飲水量の調節には、飲水の促進のみならず、抑制制御も重要である。飲水後の持続的な飲水抑制には、消化管での低浸透圧感知が必要不可欠であることが示唆されてきたが、そのメカニズムは未解明である。我々は、消化管の感覚受容に主要な役割を果たす迷走神経の活動をリアルタイムで観察するために、迷走神経の求心性感覚神経節である節状神経節のin vivoカルシウムイメージングの実験系を確立した。本研究では、このイメージング実験系を用いて、末梢器官において肝門脈を支配する迷走神経が低浸透圧刺激の感知に寄与するかどうかを検討する。これにより、体液恒常性を維持する神経基盤の一端を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
飲水後の持続的な飲水抑制には、消化管での低浸透圧感知が必要不可欠であることが示唆されてきたが、そのメカニズムは不明だった。本研究では、独自のイメージングの系を用いて、末梢器官において肝門脈を支配する迷走神経が低浸透圧刺激の感知に寄与することを明らかにした。これにより、体液恒常性を維持する神経基盤の一端を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長らく不明であった飲水抑制回路を明らかにすることは、体液恒常性を維持する神経基盤を解明するうえで非常に重要で決定的な研究となる。また、中枢のみならず末梢神経系の機能を明らかにすることで、飲水制御プロセスを身体全体における神経回路網のダイナミクスとして理解することにつながる。将来的には、飲水行動だけでなく、摂食行動などの別の欲求行動の制御メカニズムの解明に応用できる。
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