研究課題/領域番号 |
21K20700
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
柳津 茂慧 明治薬科大学, 薬学部, 助教 (20913362)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / TREM2 / ミクログリア / 発現制御 / RNAプロセシング / 遺伝子発現制御 |
研究開始時の研究の概要 |
ミクログリアは脳内の免疫を担う細胞で、アルツハイマー病など様々な神経疾患の病態生理に関与する。TREM2はミクログリア細胞膜上に発現し、受容体として機能する。またTREM2の発現量の変化に依存してミクログリアの機能が調節されることが示唆されているが、TREM2の発現量がどのように制御されているかは不明な点が多い。本研究課題では、TREM2の発現における各段階(転写・RNAプロセシング・翻訳)の制御機構や制御因子がミクログリアの機能調節に対してどのような寄与を果たすのかを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、アルツハイマー病リスク遺伝子TREM2の発現を制御する因子が、ミクログリアの機能調節においてどのような役割を担うのかを明らかにするための手かがりを得ることを目的とした研究課題である。本課題では、TREM2の翻訳制御に注目し、研究を進めた結果、TREM2の非コード領域における開始コドンにはTREM2の翻訳を抑制する役割があることを見出した。また、この開始コドンから翻訳された場合、通常よりもN末端が長いTREM2タンパク質が産生されることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病リスク遺伝子として知られているTREM2はミクログリアの機能を制御する事でも知られている。TREM2の発現量がミクログリアの機能調節に関与することが示唆されているが、発現量の変化がどのように生じるのかは知見が不足している。本課題によって明らかになったTREM2発現制御機構は、ミクログリアの機能レベルがどのように制御されているのかを明らかにする手かがりとなる可能性がある。
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