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Borrelia miyamotoiの自然免疫回避機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K20785
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

佐藤 梢  国立感染症研究所, 細菌第一部, 流動研究員 (70911189)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード新興回帰熱 / 血清耐性機構 / ボレリア / Borrelia miyamotoi / 補体制御因子 / マダニ媒介性 / Borrelia / 自然免疫 / 血清感受性
研究開始時の研究の概要

新興回帰熱病原体Borrelia miyamotoiの,ヒト補体系を主とする自然免疫に対する抵抗性メカニズムの解明にせまる研究を実施する.血清感受性のBorrelia株に血清非感受性の形質を付与した機能未知であるB. miyamotoi由来の3遺伝子について解析を行う.具体的には,これら機能未知抗原と結合するヒト血清中の補体系因子の検出・同定を行うとともに,これらB. miyamotoi遺伝子について,標的補体系因子との結合に必須な領域の同定を行う.これらの未知の血清耐性因子とその機能が明らかになることで,B. miyamotoiの病原機構解明につながることが期待される.

研究成果の概要

Borrelia miyamotoiのヒト補体系に対する抵抗メカニズムの解析を実施した.本研究では,血清感受性のボレリア株にB. miyamotoi由来外膜抗原遺伝子を導入した発現ライブラリーを作成し,これら形質転換株の中から血清非感受性の形質を付与した機能未知である複数のB. miyamotoi 由来遺伝子を単離した.
血清耐性化を示した機能未知のタンパク質が補体経路をどのように阻害しているか調べた結果,タンパク質Aは古典経路を特異的に阻害することがわかった.また,タンパク質Bは古典経路,副経路いずれも阻害しなかったことから,膜侵襲複合体を形成する終末経路の阻害に関与することが考えられた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

新興回帰熱病原体Borrelia miyamotoiを含む回帰熱群ボレリアでは,自然免疫機構に対する病原体の抵抗性機序の一つとして,ヒトの補体制御因子である血中H因子を介した補体系の負の制御機構が多く知られている.本研究では,B. miyamotoi由来の新規血清耐性因子が古典経路もしくは終末経路の阻害に関与し,さらに複数の因子が存在することを見出した.新規血清耐性因子の発見は,回帰熱群ボレリアだけでなく,ボレリア属全体の病原機構解明に繋がるとともに,血清耐性因子を標的とするワクチン開発等への発展が期待される.

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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