研究課題/領域番号 |
21K20797
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
室田 吉貴 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (40909602)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グリオーマ / 合成ポリマー / 微小環境 / 構成的解明 / 腫瘍随伴免疫細胞 / 末梢血 / がん微小環境 / ハイコンテント・スクリーニング / 悪性グリオーマ / 免疫微小環境 / ポリマーmicroarray / 構成的アプローチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は研究代表者が立ち上げに関与した合成ポリマーのスクリーニング系(ポリマーmicroarray)を用いて腫瘍随伴免疫細胞の活性や生存、増殖に影響する微小環境を人為的に構築するという新たなアプローチにより、従来の還元的解析法では発見されてこなかった腫瘍免疫微小環境の特性について構成的解明を目指す異分野融合型の研究である。
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研究成果の概要 |
神経膠腫(グリオーマ)に対する免疫療法の開発が進んでいるが、臨床試験における有効性は未だ立証されていない。この現状は免疫微小環境の特性に未解明な部分が残されていることを示唆しており、従来の解析法に加えた新たな視点による取り組みが道を拓くと考えられる。本研究は、合成ポリマーを用いて腫瘍微小環境を構成的に解明することを目的として実施した。マウスグリオーマモデル末梢血の解析を行い、骨髄由来ミクログリア前駆細胞の割合が担がんマウスで有意に上昇していることを明らかにした。このような腫瘍随伴細胞の活性や生存、増殖に影響する合成ポリマーを同定するためのスクリーニング系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は研究代表者自身が立ち上げる合成ポリマーのスクリーニング系を用いて、腫瘍免疫微小環境の新たな特性について構成的解明を目指す異分野融合研究である。本研究で立ち上げた、細胞の活性や生存、増殖に影響する合成ポリマーのスクリーニング系は、癌のみならず細胞異常に起因する他疾患群の病態解明、治療標的探索に有効な研究手法であると考える。従来の還元的手法ではとらえることのできなかった腫瘍免疫微小環境の新たな特性を標的とする治療法の開発によりグリオーマ根治が達成できるかもしれない点で社会的意義がある。
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