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腸管上皮細胞-上皮間リンパ球細胞間接触を標的とした新規腸管腫瘍免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K20922
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0903:器官システム内科学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

森川 亮  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (60910122)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードCD8αα / TL / CD103 / E-cadherin / 細胞間接触 / 腫瘍 / 腫瘍免疫 / 腸管腫瘍 / オルガノイド / APCminマウス / Ecadherin / 小腸腫瘍 / in vivo imaging
研究開始時の研究の概要

近年の免疫チェックポイント阻害剤の高い有効性により、T細胞の抗腫瘍免疫における重要性が示された。我々は、IEL(Intraepithelial lymphocytes)がCD103/E-cadherinシグナルを介した上皮細胞との接触によって小腸腫瘍の発生を抑制していること、及びIEL特異的に発現するCD8ααがIELの高い運動能と上皮細胞間への配置に重要な役割を有することを発見した。そこで今回CD103/E-cadherin及びCD8αα/TLシグナルを標的とした、IEL-上皮細胞間接触の増強という新規消化管腫瘍免疫療法の開発を目指し、発癌高リスク群に対する予防的治療への貢献を目標とする。

研究成果の概要

CD8αα/TLシグナルの抗腫瘍免疫における重要性を検討する目的でDPE-GFPマウスに複数のクローンで抗CD8α抗体を投与したところIELの配置に変化はなく、少なくとも今回使用したクローンの中和抗体ではIEL-上皮細胞間接触を阻害できないことが分かった。
CD103/E-cadherinシグナルを増強させる抗腫瘍免疫療法の有用性を検討する目的で、E-cadherinの発現を上昇させると考えられているセレコキシブをCD103-/- x APCminマウスおよびコントロールマウスに投与した。後者では腫瘍の減少が確認されたが前者でも腫瘍の減少傾向が見られ、抗腫瘍効果は完全にはキャンセルされなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々はこれまでに、IELによる抗腫瘍活性はCD103及び細胞接触依存的である事、及びIEL特異的に発現するCD8ααがIELの高い運動能と上皮細胞間への配置に重要な役割を有する事を示してきた。
今回これらの研究を発展させ、CD103/E-cadherin及びCD8αα/TLシグナルを介したIEL-上皮細胞間相互作用を標的とした新規の腫瘍治療法の可能性を検討したが、今回の結果からはIEL-上皮細胞間接触を特異的に増強/阻害する系は特にin vivoでは困難と考えられた。今後はIEL-オルガノイド培養系を主軸に、EMT阻害剤等より特異性の高い薬剤のスクリーニングを検討し、新規標的の可能性を検討する。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] VISUALIZATION OF THE INTERACTION BETWEEN INTRAEPITHELIAL LYMPHOCYTES AND THE INTESTINAL TUMOR CELLS BOTH IN VIVO AND IN VITRO2022

    • 著者名/発表者名
      Ryo Morikawa
    • 学会等名
      Digestive Desease Week 2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-12-25  

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