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生体イメージングによる、血球貪食症候群における血球貪食機構とその機能的役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K20932
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0904:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

藤井 健太郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90908328)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード血球貪食症候群 / 血球貧食症候群 / 血球貪食
研究開始時の研究の概要

血球貧食症候群は、炎症性サイトカインにより活性化されたマクロファージが増殖、自己の血球を貧食し、血球減少を引き起こす致命的な疾患であるが、血球貪食の実態については未だ不明な点が多い。特に、「マクロファージの異常な活性化によって“生きたまま”の造血系細胞が飲み込まれている」のか、「造血系細胞のアポトーシスが過剰に誘導されることで、マクロファージによる貪食処理が亢進している」のかは、十分に明らかになっていない。本研究において、最新の生体イメージングの時空間的解析能を利用し、「被貪食前の血球の細胞死の有無」を評価し、貪食機構を解明する。

研究成果の概要

本研究においては、致死的な疾患である血球貪食症候群において、サイトカインストームを背景に起きてくる血球減少の原因と言われる異常に血球を貪食するマクロファージについて解析を行った。まず、生体イメージングを用いて、このマクロファージを生体内で実際に観察することにより、このマクロファージの貪食様式が、定常状態で行われる貪食様式とは異なることを発見した。この結果、定常状態において存在する組織常在性のマクロファージとは別の機能を持った細胞であることが推察された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、血球貪食マクロファージは「異常な活性化によって“生きたまま”の造血系細胞を飲み込んでいる」のであり、「高サイトカイン状態で造血系細胞のアポトーシスが過剰に誘導されることで、マクロファージによる貪食処理が亢進している」のではないことが明らかになった。これは、従来の形態学的解析では正確に評価できなかったことである。
引き続き、貪食機構を解明することで“致死的な病態である血球貪食症候群においてマクロファージが治療ターゲットになり得るか”を明らかにし、病態理解・治療薬開発の基盤となる研究になることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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