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屈筋腱損傷における治癒メカニズムの解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K20943
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0905:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

岩永 康秀  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任助教 (80906610)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード屈筋腱損傷 / 治癒過程 / Scleraxis / 腱 / ハイドロゲル / 腱損傷
研究開始時の研究の概要

腱損傷はスポーツ活動のみならず予期せぬ怪我や事故などでも生じ、幅広い年齢層で問題となる運動器疾患である。現在では腱縫合法やリハビリテーションが改良され、術後成績は改善傾向にあるものの、術後可動域制限などの後遺症によるQOLの低下は喫緊の課題である。そこで本研究では、腱損傷の治癒メカニズムを遺伝子改変ラットにより明らかにし、腱の治癒を最適化する手法の開発を目指す。

研究成果の概要

本研究では、通常の屈筋腱損傷で誘導されるScleraxis陽性細胞を腱由来線維芽細胞と定義し、それが治癒過程にどの程度関与するかを明らかにした。通常の治癒過程では、腱外から侵入する線維芽細胞により瘢痕組織となるが、腱の中心部ではScx陽性細胞が観察された。一方、腱をハイドロゲルで被覆した場合、瘢痕組織が形成されることなく、主に腱周囲組織からScx陽性細胞が増殖し治癒を促すことが分かった。このことから、腱の治癒過程では通常、腱外からくる線維芽細胞が治癒の中心的な役割を果たすが、その侵入を抑えると、Scx陽性細胞が腱周辺組織より増殖し、治癒を促すことが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、屈筋腱の一般的な治癒過程と、腱外の線維芽細胞の侵入を抑制した環境での治癒過程を比較し、Scx陽性細胞の関わりを解析した。その結果、通常の腱の治癒過程では、線維芽細胞が治癒の中心的な役割を果たすが、線維芽細胞の侵入を抑制すると、Scx陽性細胞が腱周囲組織から増殖し、治癒を促進することが明らかとなった。本研究により、腱の治癒過程のメカニズムの一端を明らかにでき、今後の腱の治療に応用されることを期待している。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Tetra-Peg gelを用いた損傷腱のintrinsic healingの検討2021

    • 著者名/発表者名
      岩永康秀
    • 学会等名
      日本整形外科基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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