研究課題/領域番号 |
21K20974
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 房枝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30791149)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 糖尿病黄斑浮腫 / 毛細血管瘤 / トリアムシノロンアセトニド / 光干渉断層血管造影(OCTA) / 光干渉断層血管造影 / 抗VEGF療法 / 網膜光凝固 / 中心窩無血管域 / ナビゲーションレーザー / ステロイド / インドシアニングリーン蛍光造影検査 / VEGF阻害薬 / OCTA / インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちはVEGF阻害薬に反応不良の糖尿病黄斑浮腫症例に、インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査(IA)で描出される毛細血管瘤を標的にしたレーザー治療が有効であること、また、造影剤を用いず網膜循環を描出できる光干渉断層血管撮影(OCTA)で描出される毛細血管瘤とも一致していることを発見した。本研究では、その点に着目し、OCTAで検出される毛細血管瘤の形状だけでVEGF阻害薬治療の反応性を判別できないか、そして、ナビゲーションレーザー(Navilas、OD-OS社)を用いて、造影剤を用いずにVEGF阻害薬反応不良の毛細血管瘤に対して局所凝固治療ができないかを検討する。
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研究成果の概要 |
光干渉断層血管造影(OCTA)は造影剤を用いないため侵襲なく網膜血管の詳細な評価が可能である。VEGF阻害治療を行うも再発や残存した糖尿病黄斑浮腫(DME)に対してステロイド硝子体注射が有効であった症例において、OCTAを用いて網膜の微小循環を治療前後で評価した。少数例の検討ではあるが毛細血管瘤数は治療後有意に減少しており、VEGF阻害薬抵抗例においてステロイド局所投与が有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病黄斑浮腫(DME)は糖尿病患者において視力低下の主要な原因である。DMEの治療はVEGF阻害剤が主流であるが、VEGF阻害薬に抵抗する症例は約4割存在し、その原因には毛細血管瘤の関与が指摘されている。またDMEは長期にわたり治療することも多いため、高額なVEGF阻害薬の継続は医療側、患者側も負担が大きく、VEGF阻害薬に代わる治療も求められる。本研究によりステロイド局所投与は毛細血管瘤の減少にも関与してる可能性があり、VEGF阻害薬抵抗例においても有効の可能性がある。
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