研究課題/領域番号 |
21K20982
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田崎 邦治 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (60905983)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 遺伝子改変マウス / 重症網膜疾患 / 増殖硝子体網膜症 / 加齢黄斑変性 / 疾患モデルマウス / 黄斑変性症 / ミュラー細胞 / 網膜疾患モデルマウス / ミュラー細胞追跡 / 網膜色素上皮細胞追跡 / 網膜色素上皮細胞 / 上皮間葉転換 / 系統追跡 |
研究開始時の研究の概要 |
失明の危険を伴う眼疾患において、網膜の前後に増生する線維性組織がしばしば甚大な視力障害を引き起こしている。しかしながらその線維性組織が何に由来し、どのような過程で形成されるのかは明らかにされていない。今回、線維性組織が増生する過程を再現する疾患モデルマウスを確立することと、ミュラー細胞と網膜色素上皮細胞(どちらも線維性組織の供給源と考えられている)を同時に追跡できる遺伝子改変マウスを作成することの2軸で研究をすすめる。そしてこれらのマウスを用いて、線維性組織が増生する過程でミュラー細胞や網膜色素上皮細胞がどのように性質を変えていくのか検証する。
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研究成果の概要 |
Rlbp1遺伝子の下流にCreERT2システムを利用し、タモキシフェン投与によりCreの発現するマウスを作成した。このマウスをfloxマウスと交配させることで、繊維化するミュラー細胞の追跡や、任意の遺伝子の発現レベルの調節等が可能になる。また重症網膜疾患を再現する繊維化黄斑変性症モデル、重症網膜剥離モデルを作成し、さらにその作成条件の効率化に関する検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミュラー細胞を追跡可能な新規遺伝子改変マウスを作成した。ミュラー細胞はゼブラフィッシュなどでは網膜を再生する過程でリプログラミングすると言われている細胞であり、哺乳類のミュラー細胞はなぜ同様の障害を受けると繊維化し視力を障害する方向へと機能が向かうのか、視力の回復へ向けて機能を転換させることができるのか、今後検証していく礎となることを期待している。また効率的にマウスの重症網膜疾患を再現する方法についても検討を重ねており、今後の動物実験の効率化が期待される。
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