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尿中エクソソーム内の細菌遺伝情報を用いた新たな早期腎癌診断薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K20988
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

植村 俊彦  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60905941)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード腎細胞癌 / 細胞外小胞 / 細菌DNA / 細菌遺伝情報 / マーカー / 腎癌 / 癌特異的細菌種 / エクソソーム
研究開始時の研究の概要

進行性腎癌の予後は不良であり早期診断が望ましいが、超音波検査をはじめとする画像検査以外の確立されたバイオマーカーは発見されていない。近年、癌局所における臓器特異的な細菌叢の存在や癌患者血液内の細菌叢情報と癌の病期や悪性度との有意な相関が報告されている。われわれは癌特異的エクソソームを用いた16s RNA解析にて、腎癌患者に特異的な尿中細菌叢を見出すことに成功した。当研究では、尿中エクソソームに含まれる細菌遺伝情報についてショットガンシークエンス解析による腎癌特異的細菌”種”の同定を行うことで、非侵襲かつ簡便な腎癌の早期診断を実現する尿診断薬の開発と臨床応用を目標とする。

研究成果の概要

探索コホートとして腎癌患者88人と健常者10名を登録し、様々なサンプルから細胞外小胞を回収し、16S rRNAメタゲノム解析を実施した。尿サンプルは健常者でも細菌尿の影響があり、診断に有効な細菌DNAを同定できなかったため、バイオマスの小さい血液に注目したところ、腎癌患者の血清細胞外小胞に豊富な細菌DNAを3種類同定した。これらを組み合わせて腎癌の診断を目的とした指標を作成したところ、AUC 0.88、感度89%、特異度40%であった。腎癌患者32人と健常者16人の検証コホートにおいて同様に解析したところ、作成した診断指標は感度90%と高く、スクリーニング検査としての有用性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

臨床応用された腎癌の診断マーカーはなく、画像検査以外の早期診断は困難である。診断時には転移を有することも少なくなく、簡便かつ高感度なスクリーニング検査の開発が求められている。循環細胞外小胞に含まれる細菌DNAを用いた診断指標は、早期腎癌(病理学的T分類 StageⅠ)においても有用であり、腫瘍量に依存しないバイオマーカーとして期待される。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Bacteria-derived DNA in serum extracellular vesicles could become a novel diagnostic biomarker for renal cell carcinoma2023

    • 著者名/発表者名
      植村俊彦
    • 学会等名
      第110回日本泌尿器科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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