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銀系無機抗菌剤と上皮成長因子伝達能を有するティッシュコンディショナーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K21045
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関長崎大学

研究代表者

叶井 里歩  長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (70910727)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード歯科補綴学 / 歯科理工学 / ティッシュコンディショナー
研究開始時の研究の概要

超高齢社会を迎える本邦では高齢義歯装着患者が増加の一途を辿っており,高齢者の有床義歯環境の維持・管理が重要な課題となっている.本研究の目的は,銀系無機抗菌剤(ゼオライト)およびEGF(上皮成長因子)を添加することにより持続的な抗菌作用と義歯性潰瘍治癒促進能を兼ね備えたティッシュコンディショナー(粘膜調整材)を開発することである.

研究成果の概要

これまでの各種予備実験により,EGFを持続的に徐放するキャリアーとして多孔性シリカが有効であることが明らかになった.また,粉末および可塑剤,上皮と銀系無機抗菌剤の添加量等の最適な成分組成を検討中であり,初動流動性・硬化進行中の動的粘弾的性質,硬化後の動的粘弾的性質とその経時的変化,溶出成分の定性・定量解析等の理工学的評価を行い,抗菌性と創傷治癒能を兼ね備えたティッシュコンディショナーの開発を検討するにあたり有用な結果が得られた.並行してヒト歯肉線維芽細胞を使用した細胞実験も開始し,今後はさらに試作ティッシュコンディショナーの生体親和性解析,粘膜治癒促進能ならびに抗菌性の評価を進める予定である.

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会を迎える本邦では高齢者数が増加の一途を辿っており,高齢者の有床義歯環境の維持・管理が重要な課題となっている.ティッシュコンディショナーは従来より,義歯不適合に起因する義歯性潰瘍に対し粘膜調整を目的として頻用されているが,現在臨床応用されているティッシュコンディショナーは経時的に劣化するため微生物が付着しやすく,抵抗力の減退した高齢者の全身への持続的な感染源となる可能性がある.そのため,持続的な抗菌性ならびに義歯性潰瘍治癒能を兼ね備えたティッシュコンディショナーの開発は学術的にも社会的にも大きな意義を持つと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Influence of Denture Celansers on Dynamic Viscoelasticity of Soft Liners2024

    • 著者名/発表者名
      Hitomi Okazaki, Fumika Tsuda, Riho Kanai, Guang Hong, Hiroshi Murata
    • 学会等名
      2024 IADR/AADOCR/CADR General Sessions & Exhibition
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2025-01-30  

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