研究課題/領域番号 |
21K21051
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
堺 琴美 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 助教 (30907035)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 摂食嚥下 / サルコペニア / フレイル / 栄養 / システマティックレビュー / 嚥下 / 深層学習 / システマティクレビュー / 嚥下機能障害 / 身体機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、高齢者において、筋肉量の低下および身体機能や筋力の低下を示すサルコペニアという状態が、日常生活動作および食事を食べる機能にどのように影響を与えるのかについて研究を行う。高齢者の中でも、特に入院患者に焦点をあてて、サルコペニアに関連する要因が退院時の身体機能にどのように影響を与えるのかを明らかにする。食べる機能については、その機能の低下を誰でも簡便に検出できる評価方法の開発を行う。更に、過去に出版された多くの研究を使用してサルコペニアの特徴をまとめることで、その病態を明らかにする。加えて、サルコペニアの改善に関連する介入方法についても、その有効性や社会的な意義について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題において以下の3つの側面について明らかにした。 1)サルコペニアによる機能障害の病態の解明:誤嚥性肺炎入院患者において、サルコペニア関連因子が退院時の嚥下機能に与える影響について明らかにした。2)嚥下機能障害の評価方法の開発:首の外見によるサルコペニア嚥下障害のスクリーニングの開発において、深層学習が有用な開発手段になりうることを明らかにした。3)機能障害の実態と介入方法のシステマティックレビュー:地域在住高齢者におけるサルコペニア・フレイルの状態と口腔嚥下機能の関係および脳卒中患者における栄養療法の効果をメタアナリシスを使用して明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:1)サルコペニア因子が誤嚥性肺炎の予後に与える影響、2)サルコペニアによる嚥下機能低下のスクリーニング、3)地域在住高齢者におけるフレイル・サルコペニアと口腔嚥下機能の関連、4)脳卒中患者における栄養介入の効果の全ての研究において、先行研究が殆ど存在しないため学術的に新規性があり、今後の発展に寄与できる。 社会的意義:超高齢者社会の日本においてサルコペニアによる機能障害について明らかにすることは、予防および治療の根底となりえるため重要である。また、サルコペニアは歩行機能だけではなく、口腔嚥下機能にも影響を与えることが知られているため、誤嚥性肺炎や窒息の予防において社会に貢献できる。
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