研究課題/領域番号 |
21K21052
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
藤崎 誠一 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (70910272)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脱分化脂肪細胞 / AFG / 骨再生 / オッセオインテグレーション / 脂肪由来幹細胞 / DFAT細胞 / フィブリンゲル / 細胞骨再生療法 / 細胞再生療法 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラント治療は、インプラントと歯槽骨とのオッセオインテグレーションによる正常な咬合機能の回復を目的とするが、治療期間が長期にわたること、歯周炎などの感染リスクが高いこと、骨量が低い場合やGBRやサイナスリフトなどの骨増生手術の施行も必要となる。そこで、幹細胞を利用した細胞再生療法を使用することで、治療期間の短縮や強固なオッセオインテグレーションの獲得が実現出来るのではないかと考えた。この研究はこの方法を確立することにより早期に正常な咀嚼機能の回復が実現することである。
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研究成果の概要 |
歯科インプラント埋入治療過程には、健全な顎骨のリモデリングが不可欠であるにも関わらず、高齢者や骨代謝疾患患者ではこの不全を伴う場合が多くある。脱分化脂肪(DFAT)細胞は脂肪由来MSC(ASC)と共にMSCとしての特性を有する細胞であることが知られている。しかしながらDFAT細胞を使用した細胞骨再生療法が有用であるか全く不明である。本研究により、インプラント治療にDFAT細胞を利用してさらにフィブリンゲルを併用した場合、新生骨形成が有意に促進された。従って、フィブリンゲルを併用した骨再生療法を併用することにより、オッセオインテグレーションの迅速で確実な獲得法の開発につながる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪由来の幹細胞(ASCs)が現在臨床応用されはじめているのに比較して、DFAT細胞を用いた細胞再生療法に関して研究レベルでの報告にとどまっている。また、顎骨へのインプラント埋入における細胞再生療法に関する報告はほとんどなく、さらに、間葉系幹細胞とフィフリンゲル(CGFやAFG)を使用しての細胞再生療法の研究はない。 従って、インプラント治療過程での骨増生手術時に間葉系幹細胞様特性を持つDFAT細胞使用して細胞骨再生療法によるオッセオインテグレーション獲得への効果について明らかにすることは、将来的な臨床における新規治療法を開発において非常に意義があると考えられる。
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