研究課題/領域番号 |
21K21081
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
永田 量子 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (40911748)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Helicobacter pylori / Nested PCR / MLST / genotype / gastric mucosa / allele sequences / MLST解析 / DNAシークエンス / 分子系統解析 / Immnomagnetic beads |
研究開始時の研究の概要 |
胃がんの原因であるHelicobacter pylori(以下ピロリ菌)は胃だけでなく、口腔内からも検出される。本研究では、口腔に存在するピロリ菌が将来の胃のピロリ菌感染のリスクファクターとなるかを検討するために、磁気ビーズ法を用いて口腔内サンプルからピロリ菌を分離し、生死の判別を行う手技を確率する。また、胃と口腔のピロリ菌DNAの遺伝子解析を行い、相同性、同一性を確認することで、胃と口腔のピロリ菌感染メカニズムの一端を解明する。
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研究成果の概要 |
ピロリ菌の口腔から胃への感染機序は十分に解明されておらず、口腔内での菌の生死を確認できていない。本研究では、胃と口腔の関連性を解明するために、胃と口腔にピロリ菌の現感染がある患者の口腔と胃の試料よりDNAを抽出し、Nested PCR、MLST解析を行い、相同性を解析する。 結果、胃と口腔のピロリ菌は異なる遺伝子を持つが、近縁である可能性が高い。MLSTを用いて胃と口腔のピロリ菌の遺伝的関係を解析する方法は、感染経路の解明を考察するのに役立つ。本研究では、限られた数の遺伝子の組み合わせによる解析であったため、口腔が胃の感染源となるかどうかを解明するには、口腔ピロリ菌の培養法を確立する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ピロリ菌の口腔から胃への感染機序は十分に解明されていない。本研究では、口腔と胃の試料よりDNAを抽出し、Nested PCR、MLST解析を行うことで相同性を解析する。胃と口腔のピロリ菌DNAが高い相同性を有することが確認されれば、経口感染を証明するエビデンスを追加できる点で、高い学術的独自性を有する。 結果、胃と口腔のピロリ菌は異なる遺伝子を持つが、近縁である可能性が高い。また、ピロリ菌は成人の口腔内に正常な微生物叢として存在している可能性がある。MLST解析は、感染経路の解明を考察し、口腔ピロリ菌の除菌の必要性を考察するのに役立つ。
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