研究課題/領域番号 |
21K21219
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
富永 直臣 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教(テニュアトラック) (90891507)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / エクソソーム / 骨格筋 / 老化 / 脳機能 |
研究開始時の研究の概要 |
老化に伴って様々な疾患が発症すると個人の生活の質が低下する。超高齢社会の日本では、今後さらに老化疾患に伴う問題が増加すると予測される。したがって、老化に伴う疾患発症メカニズムの解明を通して、疾患の予防・新規治療法の開発が望まれている。本研究では、骨格筋老化に伴う疾患発症メカニズムを臓器間コミュニケーションメカニズムに注目し解明する。本研究を通して、臓器間コミュニケーションダイナミクスの理解のみならず、フレイルや認知症に対する革新的治療法開発に大きく貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
フレイルによって認知症発症リスクがあることが示唆されているもののそのメカニズムは不明なままである。本研究では、エクソソームを中心とした臓器間コミュニケーションに注目し、フレイルによる認知症発症メカニズムの解明を目指す。本研究では、若齢・老齢マウス骨格筋から筋芽細胞を単離し、初代培養を樹立した。培養した筋芽細胞から筋繊維に分化させた後、エクソソームの回収法も樹立した。分離・濃縮したエクソソームを解析したところ、1粒子当りのタンパク質濃度に差が見られ、糖鎖修飾にも違いがあることを明らかにした。本研究は、老化によってエクソソームの性質変化が老化関連疾患に関与していることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、老化によって分泌されるエクソソームの性質が大きく変化していることが明らかとなった。細胞間コミュニケーションに重要な役割を果たすエクソソームの性質が臓器間連関に大きく影響していると考えられる。本研究から、老化に伴うエクソソームの性質変化が老化関連疾患の解明や老化の新たな診断法の開発に大きく貢献する。
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