研究課題/領域番号 |
21K21259
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 日本保健医療大学 |
研究代表者 |
石井 智也 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 助手 (00910043)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 筋収縮後増強 / 筋活動増強 / 障害予防 / ウォーミングアップ / リハビリテーション / 運動制御 / 活動後増強 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋は関節を支持し,協調して働くことでヒトの円滑な身体運動を可能にしている.骨格筋の協調的な筋活動のバランスが崩れることは,一部の筋,関節への負担が高まる原因となり,日常生活動作の障害,QOLの低下へとつながる可能性がある.本研究では,短時間の事前活動による筋活動の変化に着目し,骨格筋の筋活動をコントロールする方法を明らかにする.骨格筋の協調的な筋活動の獲得は,加齢による変形性疾患から子どものスポーツ障害の予防に向けた新たなウォーミングアップ,リハビリテーションの開発へと発展する可能性がある.
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研究成果の概要 |
本研究では、短時間の事前活動(条件収縮)による筋活動の変化に着目し、筋、関節への負担軽減に向けた骨格筋の筋活動量をコントロールする方法を明らかにすることを目的とした。等尺性の肘関節屈曲課題では、条件収縮後、上腕二頭筋において筋電図量の増強または減少がみられたが、腕橈骨筋、上腕三頭筋では筋電図量の減少がみられた。また、肘関節伸展課題では、条件収縮後、上腕二頭筋、腕橈骨筋、上腕三頭筋いずれの筋活動量の変化は観察できなかった。条件収縮後における筋活動の変化は、筋によって異なる神経調節が行われている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果より、短時間の随意収縮後、収縮強度の違いにより、筋活動量が増大もしくは減少することが明らかになった。また、随意収縮後における筋活動量の変化は、筋によってその反応が異なることが明らかになった。これら知見は、筋や関節への負担軽減のための適切な筋活動量の調整とともに、障害予防に向けた新たなリハビリテーションやウォーミングアップにつながる可能性がある。
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