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運動習慣が成す腸内細菌叢は急性・慢性炎症における免疫反応のレギュレーターとなるか

研究課題

研究課題/領域番号 21K21270
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

川島 将人  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (90909590)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード運動 / 腸内細菌叢 / メタボリックシンドローム / 炎症 / 免疫 / マクロファージ / 便移植
研究開始時の研究の概要

炎症は組織の恒常性維持に不可欠な免疫反応である一方、過剰な炎症や慢性的な炎症は生体にとって有害である。運動は免疫系の調節に重要な役割を担っている。近年では、習慣的な運動が腸内細菌叢に特有の変化をもたらすことが示された。腸内細菌は腸管内で免疫細胞と密接に関わっていることから、便移植法により運動の効果を有する腸内細菌叢を移植することで、実際には運動をせずとも運動がもつ免疫調節の恩恵を受けられる可能性がある。本研究では、生体内で起こる多様な炎症反応において、免疫系を恒常的にコントロールする方法を、習慣的な運動がもたらす腸内細菌叢の変化という要因から解明する。

研究成果の概要

本研究では、肥満やそれに伴う慢性炎症に対して、習慣的な運動によって形成された腸内細菌叢の移植が及ぼす影響について検証した。運動習慣を有するドナーの腸内細菌叢を肥満したレシピエントへ移植すると、レシピエントの腸内細菌叢や代謝産物に変化はみられるものの、宿主の体組成や糖代謝能、炎症状態には顕著な影響を及ぼさない可能性が示された。肥満レシピエントの肥満関連パラメーターの改善には、便移植の有無よりも食事の影響が甚大である可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糞便移植法は、現在国内外で注目を集めている腸内細菌療法の一つである。本研究で得られた習慣的な運動の効果を有する腸内細菌叢の移植のみでは肥満レシピエントの身体的特徴や炎症状態に変化がもたらされないという知見は、これから糞便移植法を用いた治療や健康サプリメントの開発を進める上で意義あるものと考える。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Additive benefits of exercise and dietary inulin supplementation on physical characteristics and glucose metabolism2022

    • 著者名/発表者名
      Masato Kawashima, Takafumi Aoki, Hiroki Hamada, Chihiro Watanabe, Eri Oyanagi, Takashi Yamagata, Michael J. Kremenik, Hiromi Yano.
    • 学会等名
      The 15th Symposium of the International Society of Exercise and Immunology
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-10-22   更新日: 2024-01-30  

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