研究課題/領域番号 |
21K21272
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 比治山大学短期大学部 |
研究代表者 |
長野 康平 比治山大学短期大学部, その他部局等, 講師 (60911055)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 子ども / 体力・運動能力 / 屋外活動制限 / 身体活動 / 体力 / 生活習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,東日本大震災後に長期間にわたり屋外での活動が制限された福島県郡山市の幼少児の体力・運動能力等の縦断的なデータを解析することにより,震災後の幼少児の体力・運動能力のトラジェクトリーに関連する要因を解明する. 本研究は,福島県郡山市の幼児から中学生までを対象とする悉皆調査であり,最大11年間の個人のデータの追跡が可能である.このデータの解析により,東日本大震災後の幼少児の体力・運動能力に関する正しい解釈を導く事や発育の違いに及ぼす要因を解明することで,大規模災害後の幼少児の体力・運動能力に関する知見の蓄積が可能となる.
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研究成果の概要 |
本研究では、東日本大震災後の福島県の幼少児の体力・運動能力等の縦断的なデータを解析することで、震災後の幼少児の体力・運動能力のトラジェクトリーに関連する要因を解明することを目的とした。 得られた結果は、次のように要約できる。①肥満傾向の児童生徒の割合が多い。②体力は全体的に男子は全国より低く、女子は項目によって低い。③全体として、H24以降は向上傾向。④震災前の全国値と比べると男子は依然低く、女子は同程度。⑤握力は、震災後も全国とあまり差がない。⑥反復横とびは震災後に全国と同程度まで向上。⑦震災後に向上しているが依然低値の項目もある。⑧ボール投げは低値のまま。⑨幼児期から低値の項目も散見される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,福島県郡山市の幼児(4歳)から中学生(15歳)までを対象とする悉皆調査であり,最大11年間の個人のデータの追跡が可能である.東日本大震災のみならず,子どもの体力・運動能力データの長期的な追跡は日本においては少ない点において独自性がある.このデータの解析により,東日本大震災後の幼少児の体力・運動能力に関する正しい解釈を導く事や発育の違いに及ぼす要因を解明することで,大規模災害後の幼少児の体力・運動能力に関する知見の蓄積が可能となった.
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