熱帯荒廃草地の森林再生化と土壌炭素の同位体クロノロジー解析

• 研究課題/領域番号: 22405026
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 海外学術
• 研究分野: 森林科学
• 研究機関: 独立行政法人森林総合研究所
• 研究代表者: 酒井 正治 独立行政法人森林総合研究所, 立地環境研究領域, 主任研究員 (00353699)
• 研究分担者: 岡田 直紀 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (40335302)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円); 2013年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2012年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2011年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2010年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
• キーワード: 熱帯季節林 / 草地 / 人工林 / 炭素プール / 炭素安定同位体比 / 土壌 / バイオマス / 森林再生下 / 森林現存量 / 炭素同位体比 / タイ国 / 荒廃草地造林 / 土壌炭素 / 森林再生化 / 同位体比 / 炭素蓄積量 / 天然更新 / 触媒効果

研究概要

タイ国東北部の荒廃草地造林に伴う炭素プールの変化を解明するため、4人工林プロット（3早生樹種、1郷土樹種）において、林分調査および土壌調査を行った。地上部と地下部（根）バイオマスは成長に伴い増加し、その増加量は早生樹林で5～7tC/ha/年間と計算された。一方、土壌現存量は草地と比べて約30tC/ha減少していた。従って、草地造林に伴う林全体の年間炭素固定量は、植栽後24年生林分では、3.1-4.7tC/ha/yrと推定された。また、安定炭素同位比値から土壌有機物起源解析を行った結果、植栽24年後には表層（0-5ｃｍ）土壌では草地由来の有機物が消滅し、樹木由来の有機物に全て変わっていた。

研究成果

• [雑誌論文] タイ国乾燥常緑林土壌の元素分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・世良耕一郎・後藤祥子
  • 雑誌名: NMCC共同利用研究成果報文集 巻: 19巻 ページ: 45-59
• [雑誌論文] タイ国乾燥常緑林土壌の元素分析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、世良耕一郎、後藤祥子
  • 雑誌名: NMCC共同利用研究成果報文集 巻: 19 ページ: 45-59
• [雑誌論文] タイ国における数種の人工林の土壌水分 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti WISARATH
  • 雑誌名: 2011土壌水分ワークショップ ページ: 79-81
• [雑誌論文] 熱帯季節林における林分構造と気温・湿度との関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Thiti Visaratana
  • 雑誌名: 日本農業気象学会関東支部会誌 巻: 8 ページ: 1-1
• [学会発表] 東北タイにおける人工林の土壌水分の季節変化と葉の炭素同位体比との関係 (2014)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana・Ratana Thaingam
  • 学会等名: 第125回日本森林学会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)
  • 年月日: 2014-03-29
• [学会発表] 東北タイにおける人工林の土壌水分の季節変化と葉の炭素同位体比との関係 (2014)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Thiti Visaratana、Ratana Thain-gam
  • 学会等名: 第125回 日本森林学会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ
• [学会発表] 土地利用変化に伴う土壌炭素濃度および土壌炭素同位体比の変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第23回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 九州大学(福岡県福岡市)
  • 年月日: 2013-06-15
• [学会発表] Biomass carbon storages and 1and-use change in forest : A case study in Thailand (2013)
  • 著者名/発表者名: Masaharu Sakai・Thiti Visaratana・Rattana Thaingam・Somsak Sukchan
  • 学会等名: The 13th Science Council of Asia Conference
  • 発表場所: Queen Sirikit National Convention Centre (タイ国バンコク市)
  • 年月日: 2013-05-08
• [学会発表] タイ乾燥常緑林土壌の元素分析-土壌生成に伴う元素の挙動- (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・世良耕一郎・後藤祥子・ピサラターナ ティテ
  • 学会等名: 第124回日本森林学会
  • 発表場所: 岩手大学(岩手県盛岡市)
  • 年月日: 2013-03-26
• [学会発表] タイ季節林帯における人工林新鮮葉の炭素同位体比および特性値 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第60回日本生態学会
  • 発表場所: 静岡コンベンションアーツセンター(静岡県静岡市)
  • 年月日: 2013-03-07
• [学会発表] Biomass carbon storages and land-use change in forest ： A case study in Thailand (2013)
  • 著者名/発表者名: Masaharu Sakaia, Thiti Visaratana,RattanaThaingamb, Somsak Sukchanc
  • 学会等名: The 13th Science Council of Asia Conference
  • 発表場所: タイ国バンコク市
• [学会発表] 土地利用変化に伴う土壌炭素濃度および土壌炭素同位体比の変化 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第23 回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 九州大学
• [学会発表] タイ季節林帯における人工林新鮮葉の炭素同位体比および特性値 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Visaratana Thiti
  • 学会等名: 第60回日本生態学会
  • 発表場所: 静岡県コンベンションアーツセンター（静岡市）
• [学会発表] タイ乾燥常緑林土壌の元素分析ー土壌生成に伴う元素の挙動ー (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井 正治、世良 耕一郎、後藤 祥子、ビサラターナ ティティ
  • 学会等名: 第124回日本森林学会
  • 発表場所: 岩手大学（盛岡市）
• [学会発表] 土壌炭素固定能評価のための植物リターの安定炭素同位体比分析における木材成分の影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山田竜彦、林徳子、、世良耕一郎、酒井正治
  • 学会等名: 第63回本木材学会
  • 発表場所: 岩手大学（盛岡市）
• [学会発表] 土壌炭素固定能評価のための植物リターの安定炭素同位体比分析におけるリグニンの影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田竜彦・林徳子・世良耕一郎・酒井正治
  • 学会等名: 第57回リグニン討論会
  • 発表場所: アクロス福岡(福岡県福岡市)
  • 年月日: 2012-10-17
• [学会発表] 熱帯森林生態系における有機物の安定炭素同位体比 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第49回アイソトープ・放射線研究発表会要旨集
  • 発表場所: 東京大学(東京都文京区)
  • 年月日: 2012-07-11
• [学会発表] 東北タイの荒廃地における窒素固定を行う樹種の天然更新に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小若茉莉・岡田直紀・酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第22回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 2012-06-19
• [学会発表] 熱帯草地造林地における土壌炭素同位体比の変化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Visaratana Thiti
  • 学会等名: 第22回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学(神奈川県横浜市)
  • 年月日: 2012-06-19
• [学会発表] タイにおける新鮮葉の安定炭素同位体比(δ^<13>C) (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第123回日本森林学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学(栃木県宇都宮市)
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] タイにおける新鮮葉の安定炭素同位体比(δ^<13>C) (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第123回日本森林学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学(栃木県)
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] 熱帯草地造林地における土壌炭素同位体比の変化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Visaratana Thiti
  • 学会等名: 第22回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学（横浜市）
• [学会発表] 東北タイの荒廃地における窓素悶定を行う樹種の天然更新に与える影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 小若菜刺，岡田直紀，酒井正治、Visaratana Thiti
  • 学会等名: 第22回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学（横浜市）
• [学会発表] 熱帯森林生態系における有機物の安定炭素同位体比 (2012)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Visaratana Thiti
  • 学会等名: 第49回アイソトープ・放射線研究発表会
  • 発表場所: 東京大学（東京都）
• [学会発表] 土壌炭素固定能評価のための植物リターの安定炭素同位体比分析におけるリグニンの影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田竜彦、林 徳子、世良 耕一郎、酒井正治
  • 学会等名: リグニン討論会
  • 発表場所: アクロス福岡（福岡市）
• [学会発表] タイ国における数種の人工林の土壌水分 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治、Thiti Visaratana
  • 学会等名: 2011土壌水分ワークショップ
  • 発表場所: キャンパスイノベーションセンター東京(東京都)
  • 年月日: 2011-12-22
• [学会発表] 熱帯季節林における林分構造と気温・湿度との関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 日本農業気象学会 関東支部会誌
  • 発表場所: 文部科学省研究交流センター(茨城県つくば市) (8号)
  • 年月日: 2011-12-09
• [学会発表] Stable carbon isotopic ratio (δ^<13>C) of fine roots in tropical forests (2011)
  • 著者名/発表者名: Masaharu Sakai・Thiti Visaratana・Rattana Thaingam
  • 学会等名: Abstracts of The JSRR's 20th Anniversary Symposium
  • 発表場所: 東京大学(東京都文京区)
  • 年月日: 2011-11-06
• [学会発表] Stable carbon isotopic ratio (δ^<13>C) of fine roots in tropical forests (2011)
  • 著者名/発表者名: Masaharu Sakai, Thiti Visaratana, RattanaThaingam
  • 学会等名: The JSRR's 20th Anniversary Symposium
  • 発表場所: 東京大学(東京都)
  • 年月日: 2011-11-06
• [学会発表] 植栽後24年経過した外来早生樹種人工林の成長 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村亮・岡田直紀・大橋伸太・酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第20回日本熱帯生態学会年次大会要旨集
  • 発表場所: 広島大学(広島県東広島市)
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] 東北タイにおける人工林の土壌炭素量比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Ratana Thaingam
  • 学会等名: 第20回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 広島大学(広島県東広島市)
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] 東北タイにおける人工林の土壌炭素量比較 (2010)
  • 著者名/発表者名: 酒井正治・Ratana Thain-gam
  • 学会等名: 第20回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 広島大学(広島県)
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] 植栽後24年経過した外来早生樹種人工林の成長 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村亮・岡田直紀・大橋伸太・酒井正治・Thiti Visaratana
  • 学会等名: 第20回日本熱帯生態学会年次大会
  • 発表場所: 広島大学(広島県)
  • 年月日: 2010-06-19