研究課題
基盤研究(C)
うつ病は情動に障害をもたらす重要な疾患であるがその発症メカニズムはよく分かっていない。申請者は成体海馬における神経新生を制御する重要なファクターであるsFRP3に注目し、抗うつ薬作用において果たす役割について調べた。 抗うつ薬投与をうけたマウスの海馬では、sFRP3発現量は速やかに低下し、その後数週間かけて徐々に回復する。また抑うつ行動に関する行動実験において、sFRP3ノックアウトマウスは抗うつ薬投与を受けた野生型マウスと同じ表現型を示す。これらの結果はsFRP3が海馬神経新生の制御を介して抗うつ薬の重要な作用点となっていることを強く示唆する。
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