研究概要 |
気候変化に対する陸面応答を長期で理解するためには,衛星観測による植生データセットが欠かせない.2000年以降はMODISがあるが,2000年以前はNOAA/AVHRRシリーズが主である.NOAA衛星は軌道が遅れる問題が知られている.本研究では長期改良植生データセットを作成するための基礎研究として,既存プロダクト(Daily-PAL)再補正手法提案,NOAA12,14号に対する絶対補正試作,全球適応を試みた.Daily-PAL再補正はリーズナブルな結果が得られ,日本付近のNOAA/AVHRRを用いた海面・水雲・氷雲をターゲットとした絶対補正も妥当な結果が得られたが,全球適応の際に生データ処理時に幾何補正精度・データヘッダ情報に不確実性が多く,品質管理に多く課題が残った.
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