研究概要 |
本研究は,ヒューマンエラーの発生を低減させることを目的とし,行動を自覚的に遂行している程度を示すアウェアネスレベルに着目した。アウェアネスレベルは,覚醒水準や習熟,注意といった既存の概念とは異なる新たな概念として本研究で提唱された。本研究の仮説は、1) アウェアネスレベルと連動する生理反応があること、2) アウェアネスレベルが中程度であるときにヒューマンエラーの発生確率が低いこと,である。これらの結果として,生理反応を測定することでヒューマンエラー発生確率が高い状態を予測するシステムの構築を目指した。心理学実験の結果,いずれをも支持するデータが得られた。現時点では実験室実験にとどまっているが,産業現場における効果検証に展開する予定である。
|