研究課題
基盤研究(C)
髪と髭の取扱は古代インドの宗教儀礼と社会慣習とにおいて重要な役割を果たした。生命力を象徴する髪と鬚を伸ばし続けることは超越的能力をもたらすとされ,ヴェーダ以来の聖仙や苦行者の特徴である。他方,髪・鬚の除去は世俗的存在と聖なる存在との間の移行,すなわち死と再生を象徴する。その典型が仏教やジャイナ教の出家・入門における髪・鬚の除去である。祭式などの場合は,開始時と終了時に髪・鬚を除去し,実行中は伸ばし続けるという複合型が見られる。
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印度学佛教学研究
巻: 63巻3号 ページ: 1075-1083
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