研究課題/領域番号 |
22530989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
徳本 弘子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00315699)
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研究分担者 |
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
丸岡 弘 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80325985)
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20310625)
鈴木 幸子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)
佐藤 雄二 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10196280)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知葛藤 / PBL / 議論過程 / 相互作用 / 発話分析 / PBLテュートリアル / 初年次教育 / テュータの介入 / 振り返り(リフレクション) / 知識習得 / 説明構築 / PBLテュートリアル / スタディ・スキルズ / 習得 / テュータの役割 |
研究概要 |
【目的】初年次学生を対象としたPBLテュートリアル授業での、学生の学習過程を明らかにし、その過程のテュータの役割を明らかにする。【方法】承諾が得られたグループの全議論過程を記録し、議論中の発話をテキスト化し、Berkowitzのトランザクション分析(以後TD分析とする)を用いて全過程の発話を分類した。さらに、全議論の映像から学生の議論過程の変化を追い、インタビューデータを重ね、知識獲得、説明構築の過程を明らかにした。【結果】議論終了後に議論内容が再構築できたグループは4グループであった。議論が再構築できたグループの学生はPBLテュートリアルの学習過程は、初期の段階では、大学での学習方法に戸惑い、葛藤を自覚していた。テュータの介入は議論の中で学生の葛藤を顕在化させ、葛藤を乗り越える方法が習得できるよう支援していた。また、学生の振り返りの場面を使い、学生に議論場面での葛藤を表現させ、それをどのように乗り越えるか学生に課題を明確にさせ、次の議論の振り返りではそれを評価させていた。その過程を経て学生は学生自ら議論内容の再構築ができるようになり、学習方法、議論方法の習得の成果と課題が評価できるようになった。この過程のテュータの役割は、学生の認知葛藤を顕在化させ、葛藤を乗り越える初期段階での足場づくりを行った。
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