研究概要 |
本研究の目的は「気体電子回折装置の多機能化」である。気体試料を電子回折装置の真空チェンバー内で噴き出すため,ノズルの新規製作を行い,多目的な実験用途に対応できるよう,その操作性を高めた。同時に回折データ検出系の開発を行った。具体的には真空装置内に XYZ ステージを組み込むことによって,電子ビームに対するノズル位置の微調整が格段に向上した。またステンレスパイプと石英ガラスを組み合わせた高温熱分解システムを作製し,真空チェンバー横にこれを設置し,XYZ ステージと接続した。そして新規開発したノズルを用いて気体電子回折の実験を行うことが可能となった。
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