| 研究概要 |
従来,信号解析手法として,周波数解析手法が多用されており,その中でも非定常信号解析への有効性から,ウェーブレット変換(WT)が注目されている.本研究では,研究代表者らが新たに提案した可変フィルタバンド離散 WT において,以下の2点を研究目的とした.(1)解析対象が持つ特定の周波数帯域で,意図しない信号強度の減衰が生じるエネルギー損失問題の改善,(2)信号処理設計を支援する処理閾値設定手法の構築.これにより提案手法の精度向上を達成するとともに,その効果を胎児心電図解析や,自動車の走行ノイズ音の解析に応用し,評価を行った.
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