研究概要 |
本研究は,環境負荷削減のための建築構造分野における対応として,炭素固定源となる木質材料と鋼のハイブリッド化による構造部材の開発を目指すものである。まず,木質材料の対象となる人工林スギに焦点をあてて,二酸化炭素の吸収量,間伐材の対象となる地域別分布などを検討した。次に,鋼と木質材料をハイブリッドにするための接合法として,ボルト接合,接着接合,それらの組み合わせをパラメータとした面内せん断実験を行い,それらの基本的な力学的特性を検討した。さらに,ハイブリッド構造部材の例として鋼板サンドイッチパネルの面内圧縮実験を行い,座屈特性について検討した。
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