研究課題/領域番号 |
22580058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用昆虫学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
TAYLOR DeMar (TAYLOR De Mar) 筑波大学, 生命環境系, 教授 (50261772)
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研究協力者 |
川端 寛樹 国立感染症研究所, 細菌第一部, 第4室長
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 昆虫生理 / マダニ / Ornithodoros moubata / Defensin / Rel / 抗菌ペプチド / Soft tick / Target of Rapamycin / TOR / 転写制御 / 自然免疫 |
研究概要 |
吸血性のマダニにおいて抗微生物ペプチドDefensinは生体防除に大きな役割を持っている。本研究ではDefensinの転写制御機構の明らかにするため、To l l経路下流の転写因子であるNF-κB、Rel (OmRel) のDefensin転写制御における役割を明らかにした。マダニOrnithodorosmoubataはDefensin A、B、C及びDの4つを持ち、吸血後全てのDefensinの発現上昇に先行してOmRelの発現量の上昇がみられた。レポータージーンアッセイ及びゲルシフトアッセイの結果から、OmRelが少なくともDefensin Cの発現を直接的に誘導することを証明した。さらにRNAi結果からは、OmRelが生体内でDefensinの転写制御に影響し、実際に生体防御機構に影響することも示唆された。また、Defensinの制御因子となる可能性がある、NF-κB、Relishの同定や、栄養刺激とのかかわりについても検証を開始することができた。Defensinの転写制御の解明や、さらに上流の制御系とのつながりを検証することで、マダニの生体防御に関わる因子の新たな生合成機構の解明に寄与したと考えている。
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