研究課題/領域番号 |
22590313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 聖之 岡山大学, 大学医保健学研究科, 教授 (90101815)
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研究分担者 |
三木 友香理 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (70397876)
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研究協力者 |
佐藤 妃映 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (70362960)
祇園 由佳 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 大学院生
森本 可奈 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 大学院生
普門 拓己 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 大学院生
林 敦志 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 大学院生
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 胸腺腫 / 免疫組織化学 / 組織発生 / 胸腺癌 / 呼吸器 / 縦隔 |
研究概要 |
胸腺腫瘍を免疫組織学的に検討した。14 例のA 型胸腺腫は腫瘍細胞がpCK+/EMA-/vimentin(VM)-/claudin-1(CDN-1)+短紡錘形細胞であり、thy/TCDM, mDCは併存しなかった。化生型胸腺腫はA型胸腺腫細胞の集団と、pCK-/VM+/EM+の線維芽細胞様化生細胞(FMEC)集団のモザイク構成であった。19例のAB型胸腺腫うち14例のA様領域はFMEC より成っていたが、5例のA様領域は本来のA型胸腺腫の腫瘍細胞で、両者ともB領域は未熟な皮質様領域であった。これら結果は、AB型胸腺腫にはA型胸腺腫と未熟なB領域とのモザイク腫瘍(通常型AB型胸腺腫)と、FMECs集団と未熟なB領域のモザイク腫瘍(化生性AB型胸腺腫)の2種類が存在し、後者が多数派であること示した B型胸腺腫では、B1型、B2型で、thys/TCDMsが併存し、β5tが腫瘍細胞に陽性で、c-TEC由来の腫瘍と考えられた。B3型はthy/TCDMが出現する分化型と、出現しない低分化型があり、後者は胸腺癌に類似していた。胸腺癌とB3型を比較すると、thy/TCDMとβ5tはB3型に、c-KitとCD5は胸腺癌に発現していた。thysとTCDMs,β5t, c-Kit, およびCD5をマーカーにすることによって、B3型と胸腺癌をほぼ正確に鑑別できた。
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