研究概要 |
膵管癌の早期診断法の開発を目指し、前浸潤癌を含む膵管癌の早期像についての解析を進めてきた。膵管内腫瘍由来の浸潤癌のホルマリン固定パラフィン包埋切片から顕微鏡下で組織を採取し、採取した組織片から RNA を抽出し,microRNA マイクロアレイを用いて網羅的に microRNA 発現異常を解析した。その結果,miR320a,miR375,miR494,miR663,miR187 などが高発現していることを見出した。特に miR320a, miRNA-375 は他の癌腫の増殖調整に働いているなどの報告があり,膵癌の発育進展にも関与している可能性が示唆された。
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