配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究概要 |
上皮成長因子受容体(EGFR)を標的とする抗ガン剤ゲフィチニブの代表的な副作用として〓瘡様皮疹がある.この副作用は患者の精神的ストレスを惹起してQOLを低下させる.しかし,ゲフィチニブによる〓瘡様皮疹の発症機構,すなわち皮脂腺における皮脂産生に対する薬剤の作用については全く不明である.本研究において,ヒトおよびハムスター皮脂腺由来の脂腺細胞を用いて,ゲフィチニブが皮脂腺に作用し,EGFR下流のS TATシグナル阻害に起因した男性ホルモンの生合成促進に連動して皮脂産生を増強すること,経口投与のゲフィチニブが皮膚組織に移行し,毛包・皮脂腺系へ排出されることを初めて見出した.本研究成果は,ゲフィチニブによる〓瘡様皮疹の発症機構解明のみならず,その治療を受ける患者のQOL改善または副作用防止に向けた新たな治療指針の策定にも貢献するものと期待される.
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