研究課題/領域番号 |
22590609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
加藤 秀一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師/診療医長 (00333071)
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連携研究者 |
銭谷 幹男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70138767)
阪本 要一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 名誉診療部長 (00119801)
宇都宮 一典 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50185047)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 脂肪肝 / 動脈硬化 / リスクスコア / 糖尿病 / リスクスコア フィンランド / HbA1c / 危険因子 |
研究概要 |
複数の学会発表および二編の論文(第一報掲載済、第二報投稿中)に加え、第49回欧州糖尿病学会(スペイン)でも成果を発表することが決定した。その後第三報を論文投稿予定。1)動脈硬化と糖尿病発症の予測指標リスクスコアとして欧米で普及しているFinnish Diabetes Risk Scoreを日本人向けに改良し、Japanese Diabetes Risk Score (JPDRISC)の作出に成功した。JPDRISC 6点以上の日本人は2.2年間の観察期間における糖尿病発症リスク(Odds比)が5.2倍に達する。2) しかし同スコアは動脈硬化性疾患の予測指標である尿中アルブミン排泄量(UAE)へ統計学的に有意に関与するがその直接的影響力は弱かった。むしろ平均血糖値の指標であるHbA1cの上昇を介してUAEを増加させる事が明らかとなった。3) 脂肪肝の指標は上記スコアに含まれていないが、脂肪肝指標のコリンエステラーゼ(ChE)が369U/l以上である事が、上記リスクスコアと独立して糖尿病発症リスク(Odds 比)を4.1倍にも増加させる事が明らかとなった。従って健診などで経年的にJPDRISC 6点以上、コリンエステラーゼ(ChE)が369U/l以上へと上昇し、さらにHbA1cや空腹時血糖値の漸増を伴った症例こそが最も糖尿病と動脈硬化症のリスクが高い。その症例のUAEが10mg/gCr以上であるならばアンギオテンシンII拮抗薬投与で予後改善を期待できる。なお、予備的調査により空腹時血糖値上昇にグルカゴンが深く関わる事が明らかになった。
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