研究課題/領域番号 |
22591694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
赤木 將男 近畿大学, 医学部, 教授 (00273441)
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研究分担者 |
朝田 滋貴 近畿大学, 医学部, 講師 (00330283)
橋本 和彦 近畿大学, 医学部附属病院, 助教 (10635569)
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連携研究者 |
沢村 達也 国立循環器病センター(研究所), 脈管整理部, 部長 (30243033)
寺村 岳士 近畿大学, 医学部, 医学部講師 (40460901)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 医療・福祉 / 細胞・組織 / 脂質 / トランスレーショナルリサーチ / 老化 / 細胞・細胞 / トランスレーショナルリサ |
研究概要 |
本研究の目的は、酸化低密度リポ蛋白(酸化LDL)が軟骨組織の老化変性に関与することを、レクチン様酸化LDL受容体―1(LOX-1)knockout (KO) mouseを用いてin vivoで明らかにすることである.トレッドミルを用いてCB57/BL6マウスを強制走行(週3回、2週間に1Km)させると、非侵襲的に変形性膝関節症を生じることが明らかになった.また、これらの変化は走行週数、一回当たり走行距離により調節可能であった.そこでLOX-1 KO mouseを強制走行させ、膝軟骨変性における酸化LDL/LOX-1系の関与を明らかにすることを試みたが、両マウスの変形の程度において2週間の走行では有意な差は無かった.次に、6ヶ月、1年、1.5年と長期間自然飼育したwild typeとKO mouseの膝軟骨変性を観察した.その結果、飼育開始後1、1.5年において軟骨変性がKO mouseにおいて有意に抑制されていた.さらに、Zymosan関節内投与による関節炎モデルマウスにおいても、LOX-1 KOにより滑膜炎症、軟骨変性の抑制が認められ、LOX-1と関節症変化の関連が示された.以上の結果より、酸化LDL、および酸化LDLの受容体LOX-1は血管内皮細胞の老化促進因子であるのみならず軟骨細胞の老化変性にも関与を示し、変形性関節症の薬物的治療に新たな可能性を示すことができたと考える.
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