研究課題/領域番号 |
22591727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柴田 政彦 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (50216016)
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研究分担者 |
松田 陽一 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00397754)
井上 隆弥 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座助教 (00335358)
阪上 学 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70379254)
植松 弘進 大阪大学, 医学部付属病院, 医員 (70467554)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 恐怖条件付け / 皮膚電位反射 / 運動時痛 / 筋痛 / 運動 / 皮膚電気抵抗 / 動的機械刺激 / fMRI / 条件付け / 痛み / f・MRI / 脳機能画像 |
研究概要 |
膝や腰といった運動器の痛みが慢性化する過程には、「動かしたら痛くなる」という恐怖条件付けが関与するという仮説を検証した。運動を条件刺激、痛みを無条件刺激とした恐怖条件付けを行い、運動時の無条件反応を皮膚電位反射(SPR)によって捉えた。被験者が遅延見合わせ課題(モニターに表示された 2 種類の表示物の一方が長いと判断する)の結果を元にして自発的に右手関節を運動させた場合に、右前腕に 54℃の熱刺激(UCS)を与える(Pathway system (Medoc 社製))ことにより運動による恐怖条件付けを再現した。SPR は非利き手の母指球に計測電極をおき、前腕内側に基準電極をおいて測定した。健常成人8名で検証した結果、条件付け後において、運動時は、UCS の呈示が無くとも運動しなかった場合に比べて SPR の出現率、平均振幅がともに有意に大きかった。条件付け前に加えて条件付け後においては、SPR の peak 潜時が有意に短縮していた。以上より、健康成人を対象として、SPR という客観的指標を用いることにより、痛みの恐怖条件付けが、自発的な運動によっておこることを示すことができた。本モデルの作成によって、近年慢性痛の形成に関与するとされている、Vlaeyen らの(参考)恐怖回避仮説の一部を証明することができた。本研究によって運動時痛の機序を明らかにする実験系ができたので、今後、本実験系で脳機能画像研究などを実施することによって、痛みによる活動の低下と痛みの慢性化との関連など、臨床で問題となっている病態の解明と治療の開発が可能となる。(参考)Vlaeyen & Linton, Pain, 2000
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