研究概要 |
高齢化社会において,老人性難聴は高齢者の QOL を低下させる要因のひとつである。本研究では老人性難聴の発症に老化関連遺伝子が関与している可能性を考え,老人性難聴モデルマウスの内耳における遺伝子発現を検討した。老人性難聴に似た症状を示すマウス(HSF1 欠損マウス,TSOD マウス)を用いた検討ではいわゆる老化遺伝子の変化は認めなかった。ただし TSOD マウスでは老化に関係するとされる IGF-1 遺伝子の発現低下を認めた。 発現の変化した遺伝子は膨大な数に及ぶため,その意義について検討中である。結果が評価でき次第,論文発表する予定である。
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