研究課題/領域番号 |
22650072
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 名古屋大学 (2011) 大阪市立大学 (2010) |
研究代表者 |
木山 博資 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00192021)
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連携研究者 |
小川 登紀子 (30382229)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,320千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 解剖学 / 下垂体 / 疲労 / ストレス / 内分泌 / 自律神経 / 慢性疲労 / 視床下部 / 細胞死 / PAP / Id |
研究概要 |
慢性的なストレスにより生体に生じる器質的・生化学的変化について慢性ストレスモデル動物を用いて検討した。慢性ストレスモデル動物の下垂体を用いてDNAマイクロアレーを行なったところ、多くの遺伝子変化が観察された。そのうち多くの遺伝子は視床下部により制御されていることが明らかになった。さらに新たに下垂体前葉では成長因子産生細胞の著しい萎縮と分裂増殖の停止が確認された。慢性ストレスは視床下部を起点に下垂体に顕著な影響を及ぼし、さらに多くの末梢臓器に影響を及ぼしている可能性が示された。また、本モデル動物では視床下部のみならず辺縁系の多くの神経細胞の活性化も確認され、脳内の慢性ストレス回路の存在が示唆された。本モデル動物で得られた結果であるαMSHの血中の上昇は、ヒトの慢性疲労症候群の罹病5年以内の患者でも確認された。本モデルの妥当性を示す成果と考えられ、本モデルをツールとした科学的慢性ストレス研究に新たな道が開かれた。
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