研究課題/領域番号 |
22655016
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小宮 三四郎 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00111667)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,420千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 有機金属化学 / 触媒反応 / 撹拌 / 二相系触媒 / 水 / パラジウム / 水溶性配位子 / 界面 / アリル化 / 錯体触媒 |
研究概要 |
本研究では、水/有機溶媒2相系でのTPPTSを配位子とする水溶性パラジウム触媒を用いたベンゼンチオールチオールのアリル化反応を検討した。この反応では、入手しやすいアリルアルコールをアリル源とするとともに、分岐体のアリルスルフィドを優先的に与えた。興味深いことに、撹拌速度が高い時には(1500rpm)、分岐体の選択性が高く、一方水/ヘキサンの界面が確認できる程度の低い撹拌速度(300rpm)時には、直鎖のアリルスルフィドが生成した。このような機械的撹拌操作により化学反応の選択性が制御されることは一般にはほとんどない。この反応は、界面に生成すると考えられるより触媒活性の高いη^1-アリルパラジウム触媒活性種がベンゼンチオールと優先的にS_N2'型で反応することにより、分岐型の生成物の割合が向上したものと考えられた。
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