研究課題
若手研究(A)
ボルネオ島のダナムバレー森林保護区・キナバタンガン下流生物サンクチュアリ・タビン野生動物保護区の三つの調査地で、カメラトラップによる大型動物密度のモニタリングを行った。調査開始当初に一斉結実が見られた。いずれの調査地でも、一斉結実期にヒゲイノシシの新生児の撮影頻度、および複数個体が撮影される頻度が増加した。また、過去の申請者の調査で、霊長類の中で、オランウータンだけが、結実期に数を増やすことが分かっている。これらの結果から、一斉結実に対し、ヒゲイノシシのように、それに合わせて繁殖を行ったり、オランウータンのようにそれに合わせてよそから移住してくるといった、数の反応を示す種がいることが分かった。
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