研究課題
若手研究(B)
日本海溝から東北日本の下に沈み込む太平洋プレート内部の地震波速度不均質構造を地震波干渉法により推定した。解析には、海底および陸上の地震観測点で得られた連続記録中に含まれる雑微動部分を用いて自己相関関数を求め,地下構造のイメージングや地震に伴う時間変化に関する研究を行った。地下構造のイメージングにおいては、特に陸上観測点で得られた自己相関記録から斜めに沈み込む太平洋プレート内部の反射・散乱構造のイメージングを行った。その結果、反射的なウェッジマントルと,それに比して透明な沈み込むスラブのイメージングに成功した。さらに、二重深発地震面の地震活動に関連した速度不均質構造が抽出された。特に下面の地震活動度の空間変化に関連した地震波散乱体のイメージングに成功した。これらの散乱体は、下面の地震活動に関連したプレート内流体の分布を示唆する可能性が高い。
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Tectonophysics
巻: 572-573 ページ: 38-46
10.1016/j.tecto.2011.09.019
Geophys. Res. Lett
巻: 39 号: 19
10.1029/2012gl053321
Mitteilungen - Deutsche Geophysikalische Gesellschaft e.V. Sonderband
ページ: 50-52
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