研究課題
若手研究(B)
新しいシステムを導入し、連続鋳造機の高速度化による高品質鋳物の開発に取組んだ。このシステムにより、微細組織かつ結晶方位が制御できる鋳物を作製することができた。この鋳物の強度及び延性値は著しく増加した。この強度特性は、一般的な重力鋳造材より、2倍以上の高い値を示した。更に鋳造速度を加速及び減速した際の強度特性の影響について調査した。鋳造速度と強度特性は非線形的な関係を示した。これはα相の大きさと共晶組の大きさが関係していた。低い鋳造速度で作製した鋳物の強度は共晶相とα相の大きさに影響した。しかし鋳造速度の高速度化に伴い共晶相の影響は低くなり，強度は主にα相の大きさに依存した。
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