食物アレルギーの寛解治療法の確立にむけた基礎的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 22790075
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 岐阜薬科大学
• 研究代表者: 山下 弘高 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (40453055)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円); 2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 免疫学 / 食物アレルギー / 経口免疫寛容

研究概要

マウスに卵のアレルゲンの一つであるovalbumin(OVA)を腹腔内注射して感作し、OVAを反復経口投与することで、アナフィラキシーショックやアレルギー性の下痢などの食物アレルギー症状を体現するモデルを作製した。また、このモデルにおいて、OVAの注射前にOVAを経口投与しておくことで、経口免疫寛容が誘導されてアレルギー症状が抑制された。
この経口免疫寛容に重要な免疫細胞を探索するため、経口免疫寛容を誘導したマウスの腸間膜リンパ節細胞を、別のマウス(レシピエントマウス)に移入した。その結果、レシピエントマウスにおいても、食物アレルギーの誘導が阻害された。また、その抑制を担う細胞がTregであることを同定した。

研究成果

• [雑誌論文] Overcoming food allergy through acquired tolerance conferred by transfer of Tregs in a murine model (2012)
  • 著者名/発表者名: Hirotaka Yamashita, Keita Takahashi, Hiroyuki Tanaka, Hiroichi Nagai and Naoki Inagaki
  • 雑誌名: Allergy 巻: 67(2) 号: 2 ページ: 201-209
  • DOI: 10.1111/j.1398-9995.2011.02742.x
  • 査読あり
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルを用いた経口免疫寛容誘導機序の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高橋慶多、山下弘高、田中宏幸、永井博弌、稲垣直樹
  • 学会等名: 第119回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: ウィンク愛知(名古屋)
  • 年月日: 2011-07-08
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルの作製と経口免疫寛容の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高、高橋慶多、田中宏幸、永井博弌、稲垣直樹
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 東日本大震災のため紙面開催
  • 年月日: 2011-03-31
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルの作製と経口免疫寛容の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: (東日本大震災のため誌面開催)
  • 年月日: 2011-03-31
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルの作製と基礎的解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高、高橋慶多、田中宏幸、永井博弌、稲垣直樹
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 東日本大震災のため紙面開催
  • 年月日: 2011-03-22
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルの作製と基礎的解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: (東日本大震災のため誌面開催)
  • 年月日: 2011-03-22
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルを用いた経口免疫寛容の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高、高橋慶多、田中宏幸、永井博弌、稲垣直樹
  • 学会等名: 第60回アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京)
  • 年月日: 2010-11-27
• [学会発表] マウス食物アレルギーモデルを用いた経口免疫寛容の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下弘高
  • 学会等名: 第60回アレルギー学会秋季学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-11-27