研究課題
若手研究(B)
培養細胞株は 3 次元化して培養し組織化させることでその性質が変化することが知られている。本研究では、in vitroにおいて B 型肝炎ウイルス (HBV) 増殖機構を長期的に解析することを目的として、HBV の 3 次元培養系を検討した。培養には不死化ヒト正常肝細胞株と、ヒト肝細胞キメラマウスの肝組織より単離した肝細胞を用い、ウイルス粒子を含む HBV 感染患者血清を感染源として添加した。その結果、いずれの細胞においても、感染初期から経時的に培養上清中の HBV-DNA の増加を確認し、培養上清中の HBV-DNA 量は 10^5 copies/ml 以上で検出された。また、培養上清中に HBs 抗原が検出された。特にキメラマウス肝細胞を用いたスフェロイド形成による培養系において、高い HBs 抗原値を維持した。以上より、肝細胞の 3 次元培養系は HBV 感染モデルとして非常に有用である。
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